C#のメリットとデメリット

使用するメリットとデメリット

メリット

C#のメリットとしてまず挙げられるのは、学習しやすい点です。C#はできることが多岐に渡り、あらゆる開発現場で用いられています。そのため習得を志すエンジニアが多く、学習する際に役立つ知識や情報が豊富に揃っています。アプリケーションやゲーム、高度なシステムの開発が可能な言語なので、一度習得すればあらゆる場面で活用できます。エンジニアとして自身の価値を高めたい人や、キャリアの選択肢を広げたい人にとって、メリットの大きい言語です。
加えて、開発環境の準備がしやすい点もメリットです。プログラミング言語を用いた開発では、開発環境の構築が必要になります。その点、C#は開発をサポートする体制が整っています。例えば、マイクロソフトが提供しているVisual Studioは、開発環境のプラットフォームとして無料で利用できます。Visual Studioを使用することで、ストレスなく開発を進められます。C#自体の実行速度が速く、それに加えてVisual Studioの使いやすさも相まって、開発効率は格段に向上します。また、C#を用いたシステムそのものの反応も速いです。
ライブラリが豊富な点も、C#を使用するメリットの1つです。標準ライブラリとして.NET Frameworkが用意されていますが、それ以外にもJSON.NETやmoq、NLog、Math.NET Numericsなど、用途に応じて使用できる複数のライブラリがあります。これらのライブラリを活用することで、開発効率はさらに向上するでしょう。加えて、オブジェクト指向の言語であるため、仕様変更や完成品のカスタマイズ、再利用などを簡単に行えます。複数のエンジニアが分担して開発するケースにも向いているので、チーム開発の現場でも力を発揮するでしょう。
さらに、C#にはメモリリークを防ぐための仕組みが備わっています。メモリリークが発生すると最悪の場合システムが停止します。仮に、企業で利用しているシステムが停止した場合、大きな損害や事故が発生します。しかし、C#なら不要となったメモリ容量が自動で解放されるので、メモリリークによる混乱が起こりにくいといったメリットがあります。

デメリット

C#のデメリットとして挙げられるのは、AIとの相性がよくない点です。また、計算処理にも向いていません。慣れないうちは、C系言語の特徴の1つである構文が長い点もデメリットに感じるかもしれません。ただし、こちらは経験を積めば気にならなくなります。コーディング標準が細かく指定されているため、自由度が低い点もデメリットになり得ます。ただし、複数のエンジニアが関わる場合においては、コーディング標準の厳密さが作業の効率化につながることもあります。